"カレラ"のサブネームが与えられた初めてのポルシェが71973年型、いわゆる”ナナサン”でした。ダックテールと呼ばれるFRP製エンジンフードが特徴の911カレラRSの水平対向6気筒エンジンはそれまでの2.4ℓから2.7ℓに排気量をアップされ、6300回転で210psを発生、最大トルクは26.0kgm/5100rpm、メーカー公称最高速は240km/hを誇りました。このクルマのパワーを路面に余すことなく伝えるためのタイヤは前185/70VR15、後215/60VR15とポルシェとして初めて前後のサイズが違うタイヤが装着されたモデルになっています。1973年から始まる世界選手権のグループ4のホモロゲーションを得るために1972年と1973年の2年間に1,580台が生産されています。