VW Type2水彩画ができるまで
11/29(日)の第14回ストリートVWsジャンボリーに向け、溝呂木陽さんにType2の水彩画を書いて頂きました。今回は特別にその制作過程をご本人による解説と合わせて大公開! 原画は当日会場でゆっくりご覧下さい。プリントも販売予定です。
もうひとつ伝えられたイメージが夕方の打ち水。ちょっと水面に映った感じに線を書き加えます。
今回アルチザンアレーさんからのご依頼で水彩画を描かせていただく溝呂木陽(みぞろぎあきら)です。鉛筆と水彩でイラストを仕上げています。
今回のお題は日本的な風景の中でピタッとくるフォルクスワーゲンタイプ2のイメージ。早速浮かんだのが京都の風景でした。ちょうど1年半前に訪ねた京都で見かけた路地が印象的だったので、そこにタイプ2を組み合わせることにしました。
アルチザンアレーさんと相談しながら下書きを仕上げます。お店にはフォルクスワーゲンのロゴ入りのたれをつけて、車の前には猫を置いてみましたよ。写真を見ながら配置を考えて鉛筆でスケッチしていきます。トレースはせずに写真を見ながら少ない線でイメージを定着させます。
もうひとつ伝えられたイメージが夕方の打ち水。ちょっと水面に映った感じに線を書き加えます。
写真を見ながら色を水彩絵の具で置いていきます。まずメッキパーツから仕上げてみました。メッキパーツというのはシルバーの絵の具で塗るのではなく、そこに映った空や地面のイメージを色で置いていきます。窓の奥の屋根や窓枠も空間を感じながら色を置いていきます。
タイヤの部分は陰と同化させて塗っていきます。黒は使わず青と茶色を混ぜた色を置いてみます。ボディカラーも緑系の絵の具を混ぜながら立体感や写り込みを意識して色を置いていきます。白い部分は塗り残して表現、透明水彩絵の具の場合、明るい部分も緑に白を混ぜるのではなく水を混ぜて明るくしていきます。
背景も京都の写真を見ながら仕上げます。明るい部分の色から置いてきました。たれの横に行灯をいてほしいという話があり書き加えます。
背景の暗い部分で色を締めて完成です。明るい部分と暗い部分のメリハリを考えながら、暗くするときは一気に暗い色を置いていきます。
ちょっと湿った空気感が伝わるような絵を目指しました。いかがですか?
水彩画オーダー受付いたします。お好きな背景と人物、ペットなどを組み合わせて、鉛筆と水彩で仕上げられた一枚の水彩画をどうぞ。
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amizo@beige.ocn.ne.jp